話題作だったこともあり、レビューを読んでから慎重に手に取った一冊です。結論から言えば、読んで良かった。 この作品は、過去に戻れるという不思議な喫茶店を舞台に、四人の女性たちが人生の選択と向き合う物語。最初は設定に惹かれて読み始めましたが、すぐに引き込まれました。 フリーランスとして自分の人生を切り盛りしてきた身としては、各登場人物の葛藤がリアルに響きます。家族との関係、仕事、愛情など、人生の重要な局面で「もし別の選択をしていたら」という思いは、誰もが一度は抱くものでしょう。著者はそこに向き合う勇気について、丁寧に紡いでいきます。 正直なところ、終盤にかけてやや感情的になりすぎる部分もありますが、それもこの作品の持ち味だと感じます。短編集のような構成で読みやすく、一気読みしてしまいました。 人生経験を重ねた世代だからこそ、この物語の深さを味わえるのではないかと思います。迷っている方には、充分にお勧めできる一冊です。