自営業をしていると、つい目の前のタスクに追われて、自分の気持ちなんて後回しにしちゃうんですよね。この本を読んで、そういう日々からちょっと目を逸らす大切さを改めて感じました。 山のペンションを舞台にした連作短編集なんですけど、登場人物たちが皆、何かしら心に抱えている。でも、そこは不思議な場所で、自然に囲まれた静けさの中で、みんなが少しずつ自分の本当の気持ちに気づいていく。その過程が本当に温かくて、読んでいて自分のことも考えさせられました。 著者の世界観がすごく好きで、派手さはないけど心に染みる描写がたくさんあります。一編一編が短いので、忙しい中でも気軽に読み進められるのも魅力。疲れた時、モヤモヤした時に、このペンションのような場所に行ってリセットしたくなる感覚、きっと同じような日々を送っている人なら絶対に共感できると思います。 人生って長いから、こういう「つかの間の休息」も必要なんだなって。そのことを優しく教えてくれる一冊です。