阿部の本棚
北斗の拳 12

北斗の拳 12

原 哲夫 / 武論尊 集英社 1992年7月20日

北斗の拳も随分進んだなという感じの一巻です。新社会人になって時間がない中で久しぶりに手に取りましたが、正直なところ可もなく不可もない、という印象に落ち着きました。 琉拳編も中盤に入り、登場人物たちの過去や因縁が次々と明かされていくわけですが、この巻ではジュウケイやヒョウといったキャラクターの背景設定が活躍します。設定自体は興味深いんですけど、何か説明的になってしまっているような感覚が拭えません。序盤のような緊迫感や爽快感が薄れてきたというか。 ケンシロウ対カイオウの闘いも核心に向かっているはずなのに、なぜか淡々と感じてしまいました。もしかして自分が物語の後半疲れを感じているだけかもしれませんが。それでも北斗の拳としての面白さは確かに存在していて、だからこそ続きが気になるんですよね。 やはり最初の数巻の傑作ぶりが基準になってしまうのか、最近の巻はスケール感では劣るように感じます。とはいえ、シリーズの一つの転換点として読む価値はあるでしょう。