阿部の本棚
ランジーン×コード(tale.5)

ランジーン×コード(tale.5)

大泉貴 宝島社 2012年2月1日

感想

ライトノベルシリーズの最終巻とのことで、期待を持って手に取りました。これまでのシリーズを通じて構築されてきた世界観が、ここで大きな決着を迎えるという触れ込みです。 ただ、正直なところ、読み終わった後の満足度は思ったほど高くありませんでした。最終巻にふさわしいクライマックスを期待していたのですが、伏線の回収があまり丁寧でなく感じられ、急ぎ足で物語が畳みかけられているような印象を受けました。キャラクター間の感情の遷移も、もう少し丁寧に描写してほしかった部分が多くあります。 特に、凛子の真の目的や世界観に関わる核心部分の説明が、やや曖昧なまま終わってしまったように感じられます。ライトノベルという枠組みの中では仕方ないのかもしれませんが、それでもシリーズの集大成としては物足りなさが残りました。 面白さの本質は失われていませんが、最終巻として求められる完成度には到達していないのではないか、というのが率直な感想です。

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