裕子の本棚
新・教場

新・教場

長岡 弘樹 小学館 2025年7月4日

「教場」の続編ですね。前作も映画で見て興味深かったので、さっそく手に取ってみました。 警察学校の教官・風間公親と生徒たちの関係を描いたお話なんですが、これがね、本当に面白い。毎話違う生徒に焦点が当たるから、いろんなバックグラウンドを持った若い人たちのドラマが見えてくるんです。工場の息子さんだったり、柔術の達人だったり、みんなそれぞれの悩みを抱えているんだなあって。 文体も読みやすくて、パート帰りの疲れた頭でもスッと入ってきます。警察学校という、ふだんなかなか知ることのない世界の内側が垣間見られるのも良いですね。教官の指導方針にもいろいろ考えさせられることがあります。 短編集みたいな構成だから、時間がない時でも一話ずつ気軽に読み進められるのが嬉しい。これなら忙しい毎日の中でも無理なく楽しめます。映画もまた見たくなりました。