感想
長く続くシリーズだからそろそろ読むのをやめようかな……と思ったこともあるんですが、21巻でもちゃんと面白いんですね。むしろホッとしました。 このシリーズの魅力は、何といっても主人公フィルが「とにかくダラダラしたい」という素朴な願いを貫いているところ。王子なのに召喚獣たちと川遊びをしたり、ランタン祭りでド素人工作をしたり……そういう等身大の楽しみが積み重なっていく感じが、読んでいて自分も一緒にのんびり過ごしている気分になるんです。会社の疲れを引きずって帰宅する日こそ、こういう本が必要だなって改めて感じます。 今回はランタン祭りという季節イベントが主軸になってて、異世界ならではの情景描写が素敵です。それでいてフィルのどたばたぶりは相変わらずで、キャラクターたちの信頼感も確かに増してるんだな、と感じさせてくれる。21巻でこのバランスを保ってるのって結構難しいと思うんですけど、うまくやってますよ。次も気になります。