群ようこさんの「こんな感じで書いてます」を読みました。作家業40年以上の経験を綴った自伝的エッセイということで、同じく人生の後期にある身として興味を持ったのです。 本書では、ペンネームをもらった時のことや、最初に出版されたエッセイ集、旧友との思い出など、執筆活動を通じた人生が綴られています。作家としての工夫や考え方が垣間見え、文章修行の道のりが実感できる部分は良かった。 ただ、正直なところ、特に心に残る深い洞察や感動的なくだりが少なかったというのが本当のところです。編集者との関係や執筆秘話も、もう少し詳しく知りたかった気がします。文庫本として手軽に読める点は評価できますが、内容としては期待値より少し下回った感じです。 話題の本をチェックする習慣で手に取った一冊ですが、可もなく不可もなく、という印象が正直な感想です。群さんのファンなら楽しめるかもしれませんが、広くお薦めするほどではないかな、と思います。