毎月楽しみにしている『本の雑誌』の4月号ですが、今回の「日記の時代」という特集には大いに引き込まれました。 80年も生きていると、日記の価値というものが身にしみて理解できるようになるものです。若い頃は日々の出来事を記録することの意味をあまり考えていませんでしたが、この歳になると、過去を振り返る大切さがよくわかります。特に、現代のSNS時代において、あえて日記という古い形式を見直す流れは興味深い。 特集では、文豪たちの日記から現代作家の日常まで、幅広い視点で日記という営みが紹介されているようです。私自身、退職後に日々の散歩や読書の記録をつけるようになりましたが、この雑誌を読むことで、その行為がより一層意味深いものに感じられました。 話題の本に敏感な編集部の選眼はいつも信頼できるのですが、今号も期待を裏切りません。若い世代にも、そして我々高齢者にも共通する「記録する喜び」について改めて考えさせてくれる一冊です。毎回のことながら、本当に重宝しています。