感想
話題の芥川賞受賞作ということで、図書館で借りてみました。正直なところ、かなり衝撃的な内容です。身体改造という一見マイナスに見えるテーマなのに、主人公ルイの視点から読むと、それがどれほど純粋な自己表現なのかが伝わってきます。 登場人物たちの関係性がすごく複雑で、恋人アマとの間に入るシバさんという存在が、単なる悪役ではなく、ルイを惹きつける何かを持っている。その引力に吸い寄せられていく心理描写が本当に上手いなと感じました。 ページをめくる手が止まらなくなるほどの没入感があって、短編のようにコンパクトながらも、人間の欲望や執着みたいなものが凝縮されている感じ。読後は思わず深呼吸してしまいました。 重いテーマを扱いながらも、決して説教的じゃないところが良いです。読む人によって感じ方が変わるだろうし、そういう奥深さがあるから受賞したんだろうなと納得できました。もう一度読み返してみたい作品です。