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ゆっくり歩く

ゆっくり歩く

小川 公代 医学書院 2025年10月14日

母親との関係って、誰もが何かしら複雑な感情を持ってますよね。この本はそういう日常的だけど深い話題を、めちゃくちゃ丁寧に紡いでいます。 著者は海外留学を重ね、キャリアを積み上げてきた人なんですけど、母親の病気をきっかけに「ゆっくり歩く」ことを余儀なくされる。その過程で見えてくる世界が本当に素敵で。ウルフやギリガンといった文学作品を参照しながら、ケアについて考察していくんです。でも難しすぎず、読んでいて共感できる部分がいっぱいあります。 エッセイなので、著者の思考の流れがそのまま伝わってきて、読んでて心地いい。自分のペースで歩むことの大切さとか、他者との関係のあり方とか、改めて考えさせられました。 重いテーマなんですけど、けっこう温かみのある雰囲気で、気軽に読める一冊です。自分の人生のペースについて考えたくなったら、ぜひ。