話題の脳神経外科医が書いた一冊ということで手に取ってみました。「睡眠不足が脳に悪い」という常識を覆す、という触れ込みは確かに興味深い。新社会人として睡眠時間が減りがちな日々を送っているので、科学的根拠があれば心強いなと思ったんです。 ただ、読んでみると期待と現実のギャップを感じました。確かに「脳の老廃物除去には睡眠が必須ではない」という主張は新鮮ですが、その代替案となる「継続的な刺激」がどの程度実用的なのか、正直なところ曖昧に感じます。医学的な知見は興味深いものの、日常生活にどう落とし込むかという部分が不十分というか。 著者の臨床経験に基づいた内容であることは評価できますが、一般向けの解説としてはもう少し踏み込んだ具体例が欲しかった。ビジネスパーソン向けの本として売られているなら、実践的な方法論がもっと充実していてもいいのではないでしょうか。 新概念を提示する本として悪くはないですが、読んだ後に「で、実際どうすればいいの?」という疑問が残ってしまいました。