政界の動向に関心を持つようになったこの年齢だからこそ、こうした著作は大変参考になります。高市早苗氏についての報道を目にする度に、なぜ彼女の登用がこれほど遅れたのか疑問を感じていました。この本はその疑問に対して、体系的な答えを用意してくれています。 著者の論立ては明確で、日本の政治的な課題と、それを阻む勢力の存在を具体的に描いています。私たちの世代が見守ってきた戦後政治の流れの中に、どのような構造的問題があるのか、改めて理解することができました。特に、保守勢力内部の対立や利権構造といった部分は、新聞やテレビでは深く報じられない視点で興味深い。 高齢者としては、残された時間の中で日本の未来を考えることは責任だと感じています。その意味で、こうした政治分析の著作は大切です。意見の是非は別として、国家的課題について深く考える契機をくれる一冊だと言えます。