流行りのなろう系作品がついに書籍化されたということで、試しに読んでみました。 正直なところ、期待値と現実のギャップといったところでしょうか。ネット連載で100万PVを超えるほどの人気作らしいですが、書籍版を読んでみると、ありがちなテンプレートをうまくまとめた、という感じです。転生者が強くなる、ヒロイン候補が次々と現れる、という展開は、このジャンルではもう見慣れたパターンですね。 ただ、完全につまらないわけではありません。世界観の設定は面白いし、呪いとか魔術といった要素の扱いには工夫が感じられます。テンポもよく、サクサク読み進められるのは自営業で忙しい身としては助かります。 でも、自分の年代になると、やはり人間関係の深さや、もう少し思想的な奥行きを求めてしまいます。エンタメとしては悪くないんですが、読み終わった後に何か残るような余韻がほしかったな、というのが本音です。若い読者なら、もっと楽しめるんじゃないでしょうか。