和子の本棚
バチカン奇跡調査官 終末の聖母

バチカン奇跡調査官 終末の聖母

藤木 稟 / THORES柴本 KADOKAWA 2013年10月25日

感想

最近、SNSでよく話題になっているのを見かけて手に取ったのですが、期待以上の面白さでした。 バチカン奇跡調査官シリーズは初めてでしたが、宗教という厳粛なテーマを扱いながらも、サスペンス的な緊張感でぐいぐい引き込まれます。メキシコの寺院での不可思議な現象、そしてそれを調査していく過程で明かされていく真実。現実と非現実の境界が揺らぐような感覚が心地よいです。 主人公たちが奇跡の謎に迫る中で、信仰とは何か、真実とは何かという深いテーマも自然に浮かび上がってきます。神学的な知識がなくても十分に楽しめるように構成されているのが上手だなと感じました。 会社の往復の移動時間にちょうど読み終わりましたが、読み終わった後もずっと考えさせられました。大人向けの、知的興奮を得られるミステリーをお探しでしたら、本当にお勧めです。文庫版で手に取りやすいのも嬉しい。シリーズの他の作品も続けて読みたくなってしまいました。