外資系金融の現場で長年の実績を持つ著者による、実践的なお金の本。タイトルは親向けのようにも見えますが、ビジネスパーソンである我々にとっても十分な価値があります。 何より良いのは、難しい金融理論をわざわざ複雑に説明していない点。「やさしく・シンプルに」という方針の通り、骨太な内容を無駄のない文体で伝えています。35年生きていて、お金についてどこか曖昧な理解のままだった部分が、この本を読んでスッキリ整理されました。 特に、お金そのものへの向き合い方―恐れや執着ではなく、人生の選択肢を広げるツールとして捉える視点が印象的です。子どもへ伝えたい、という著者の想いが根底にあるからか、説教的にならず読みやすい。 強いて言えば、事例や具体例がもう少し豊富だと、より実生活への応用がしやすかったかもしれません。ただ、その分シンプルさが保たれているとも言えます。慎重に本を選ぶ私としては、十分推薦できる一冊です。