あかねの本棚
成瀬は都を駆け抜ける

成瀬は都を駆け抜ける

宮島未奈 / 宮島 未奈 新潮社 2025年11月29日

成瀬シリーズの完結編ということで、めっちゃ期待して読んだんですけど…正直ちょっと物足りなかったです。 前作までの勢いや、成瀬あかりのキャラクターの魅力がいまいち活かされていないというか。京大に進学してからの物語なんですが、新しい登場人物たちとの関係性の描き方が浅く感じて、それぞれのエピソードがあんまり心に残らなかったんですよね。 特に、シリーズを通じて大事だと思ってた要素が最後になって雑に処理されてる感があって。青春小説として完結という大事なポイントなのに、なんか駆け足で終わらされちゃった印象。最強の主人公に相応しいハッピーエンドを見届けたかったのに、そこまでの過程がちょっと弱かったから、余韻が今ひとつです。 シリーズファンの人には申し訳ないですが、これなら前作で止めておいてもよかったかなーって思ってしまいました。