感想
僕たちの世代のことを、ここまでリアルに分析した本は珍しい。『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』の続編ということで手に取ったけど、前著以上に鋭い指摘が満載だった。 仕事や出世に興味がない、権利主張が強い、自己評価が高い——まさに自分たちの周りにいる同世代たちのことばかり。最初は他人事のような感覚で読み始めたんだけど、読み進めるにつれ、指摘されていることが自分たちの世代全体の特性なんだと気づかされた。 著者は「いい子症候群」という概念を通じて、なぜ僕たちはこういう傾向を持つようになったのかを丁寧に説明している。親の過保護さ、無菌化された環境、SNSの影響など、単なる世代批判ではなく、社会的背景に基づいた分析が徹底されているのが良い。 データも豊富で、人文・思想書としての説得力も十分。自分たちの世代を客観的に理解したい人、親の立場から今の若者を理解したい人、どちらにとっても必読の一冊だと思う。