このシリーズもいよいよ19巻ですか。長く続いているだけあって、安定した面白さが保証されているという感じで、今回も気軽に読み進められました。 信長が天下統一へと着実に進む中、ヒロインの静子が島津家との会談に挑むという展開。歴史という大きなフレームの中での政治的な駆け引きが描かれているんですが、正直なところ、この巻では特に新鮮さを感じられませんでした。いつもどおりのテンポで物語が進んでいく、という印象です。 キャラクターたちは相変わらず魅力的ですし、時代ものとしてのディテールもしっかりしているんだと思います。ただ、長く読み続けているからこそ、もう少し心が揺さぶられるような展開があってもいいのかな…と感じてしまいました。 シリーズファンであれば間違いなく楽しめる一冊だと思いますが、私個人としては、少し疲れが出ている時期の読書にちょうどいい、という程度の位置付けになってしまった感じです。次巻以降に期待しましょう。