この第五巻までの道のりは本当に素敵でした。五歳で婚約という奇想天外な設定から始まるこのシリーズ、最初は正直どうなることかと思いましたが、今ではすっかり虜です。 何が素晴らしいかって、年の差というハンディキャップをただ受け入れるのではなく、二人が関係を育むプロセスが丁寧に描かれていることなんですよ。主人公たちの成長が重ねられていく中で、「大人になっても守るから」という言葉の重みがじわじわと伝わってくる。家事をしながら読んでいても、そういった心理的な深さに引き込まれてしまいます。 第五巻だからこそ感じられる信頼関係や絆の厚みがあって、読んでいて心が温かくなります。ささやかな幸せというフレーズが本当によく似合う。書き下ろし番外編も含まれているので、ボリュームも充実していて満足度が高いです。ファンタジー要素も上手く機能していて、話題になるのも納得できる良作です。