わび

わび

数江教一

出版社:塙書房 出版年月日:1989/06/01

塙書房 | 1989/06/01

4.00
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みんなの感想

日本文化の根底にある美意識「わび」についての新書です。新社会人になって、ビジネス書だけでなく教養を身につけたいと思っていた時期に読みました。 著者が「わび」という概念をどのように歴史的背景から掘り下げていくのか、最初は正直なところ難しいのでは?と思っていました。しかし、茶道や俳句といった具体例を交えながら説明してくれるため、次第に日本人特有の美学が立体的に見えてきます。 特に印象的だったのは、不完全さや簡素さに価値を見出す感覚について。今の社会では完璧さや豪華さが求められることが多いですが、その対極にある「わび」の考え方は、仕事をするうえでも人生を考えるうえでも参考になるなと感じました。 新書という手軽なフォーマットながら、内容の濃さは秀逸です。日本人として知っておきたい基礎教養を効率よく学べる良い一冊。同じシリーズの他の作品も読んでみたくなりました。