《人間喜劇》 第4巻

《人間喜劇》 第4巻

バルザック

出版社:水声社 出版年月日:2026/03/06

水声社 | 2026/03/06

4.50
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

高専の課題で古典文学を読むことになって、このシリーズに手を出してみました。正直、最初は難しくて退屈かなって思ってたんですけど、読み進めるうちに人間ドラマとしてめっちゃ面白いことに気づきました。 特に「ゴリオ爺さん」の親子関係とか、親の無条件の愛がどこか歪んでしまう様子が、いろいろ考えさせられるというか。自分もまだ親に頼ってる立場だからこそ、他人ごとじゃない感じがしました。「シャベール大佐」も、社会に翻弄される人間の悲劇が生々しくて、一気読みしちゃいました。 古い時代の話なのに、野心とか欲望とか人間関係のドロドロした部分は今でも変わんないんだなって。漫画とは違う深さがあるし、古典って実はこんなに面白いんだってハマりました。400年近く前の本とは思えないほどリアルです。

感想

バルザックの『人間喜劇』第4巻を読み終わりました。エンジニアという職業柄、複雑なシステムの構造を理解することが得意なはずなのですが、この作品が描く人間関係の絡み合いの複雑さには、正直なところ唸らされました。 『ゴリオ爺さん』と『シャベール大佐』という二つの傑作が収められていますが、特に印象的だったのは、親の愛情や社会的信頼といった目に見えない「資産」が、いかに脆く失われていくかという描写です。データや論理で成り立つ世界に慣れた身としては、こうした不可視の力学が人生を左右する様子をここまで緻密に描き出した作品に、深い感銘を受けました。 翻訳も丁寧で、19世紀のパリという舞台が、現代にも通じる普遍的な人間ドラマとして立ち現れてきます。慎重に本を選ぶ私ですが、この第4巻は『人間喜劇』全体を理解するうえで、実に重要な位置づけにある作品だと感じました。文学的教養を深めたい方に、心からお勧めします。

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