マザー・グースのうた 全5集箱入りセット
出版社:草思社
出版年月日:1990/01/01
草思社 | 1990/01/01
本棚登録:1人
みんなの感想
谷川俊太郎の翻訳とセットということで期待して購入しましたが、正直なところ物足りなさを感じました。 確かに、マザー・グースは英米圏の子どもたちに普遍的に愛されてきた文化的資産です。谷川俊太郎の訳詞も秀逸で、日本語として自然に響く表現が多いのは評価できます。堀内誠一のイラストも温かみがあり、視覚的には魅力的です。 ただ、全5集セットというボリュームの割に、各編に大きな差異を感じられず、繰り返し読む中で単調さが目立ってきます。児童向けとしての位置づけは理解しますが、大人の読者として期待していたのは、より深い文化的解釈や背景知識への言及です。単なる訳の良さだけでなく、各ナーサリーライムが生まれた歴史的背景や、なぜこれほどの時間を経ても愛されるのかという本質的な考察があれば、一生ものの作品になったと思うのです。 新社会人として本気で読む時間の価値を考えると、この投資はやや過剰だったかもしれません。