月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった

月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった

川代紗生

出版社:サンマーク出版 出版年月日:2026/03/09

サンマーク出版 | 2026/03/09

3.00
本棚登録:1人

みんなの感想

話題になっていたので、つい手に取ってしまった一冊です。 恋愛で報われない主人公・桃子が、小さな喫茶店で仲間たちと過去の恋を「埋葬」していく......というコンセプトは新鮮で、最初はぐいぐい引き込まれました。失恋の痛みや、人生がうまくいかない焦燥感は、私たちの世代にもしっかり響くテーマです。 ただ、読み進むにつれて、物語の進み方が少し単調に感じられてしまって。毎回、失恋エピソードを掘り起こして、ご飯を作る......というパターンが繰り返されるので、終盤にかけて新鮮味が薄れていくんですよね。桃子の成長や変化ももう少し、具体的に見えるといいなと思いました。 それでも、現代的な女性の葛藤や、友人関係の温かさなど、丁寧に描かれている部分はあります。仕事に疲れた日に、心がほんのり温まる系の一冊として読むには、いいかもしれません。流行りの本として気になっていた方であれば、読んでみる価値はあると思いますよ。