店長がバカすぎて

店長がバカすぎて

早見和真

出版社:角川春樹事務所 出版年月日:2019/07/13

角川春樹事務所 | 2019/07/13

4.00
本棚登録:4人

みんなの感想

感想

谷原京子(契約社員、時給998円) 憧れの書店員になったものの 空気の読めないバカすぎる店長とのやりとりや 憧れの先輩書店員、仕事のできるアルバイト ワンマンな社長、実家の店にやってくるお客」 まぁ次々と問題が出てきて、そのたびに 「今度こそ辞めてやる」と辞表をかばんに忍ばせているのだ。 書店員の苦労や苦悩を垣間見ながら本を買わずに 図書館で借りてくる自分に少々の罪悪感を覚えつつ 読み終えた。 見ているより遥かに重労働な仕事だよね。 理不尽なことも多いし、給料だって多くない。 それでも京子がこの仕事をしているのはひとえに 本が好きだからだ。 なんかそういうやりがい詐欺的なブラックな面も 見え隠れしないでもないけれど抗いながらも 仕事に、そして自分の人生に向き合う京子に エールを送りたくなった。 そして、本当に店長はバカなのか それともツワモノなのか 最後までよくわからなかったけれど 店長の熱い朝礼での自己啓発本からのあれやこれやは 本当にイライラした(笑) 誰かにとって救いとなる物語が誰かにとっては 批判の対象となることもある、って京子も言っていた。 最後は少々ミステリー的な展開もありなかなか 面白く読めた。 なるほど!大西さんね。 ただ、恋愛要素は取ってつけた感が拭えなかったなー。 続編が出そうな終わり方 ドラマ化されても面白いかも。

感想

先日、話題になっていたこの本をようやく読み終わりました。もう、最高です! 28歳の谷原京子さんが吉祥寺の書店で働く日常を描いた作品なんですが、本好きという設定だけで私はもう引き込まれてしまいました。それにね、この店長・山本猛さんが本当に困った方で(笑)。読んでいて、私もパート勤務の経験があるから、こんな上司っていますよ、本当に。思わず苦笑いしてしまう場面ばかり。 でもね、単なるコメディじゃなくて、働くことの意味とか、人間関係とか、本当に大切なものって何かっていう問題もしっかり描かれているんです。それが最後になって一気に畳み掛けられて、もう涙が止まりませんでした。帯に「爆笑のち号泣」って書いてありますが、本当その通り。 書店という舞台も素敵だし、登場人物たちもみんな魅力的です。何より、働く女性の心情がね、すごくリアルに伝わってくる。68歳になった今だからこそ、仕事に対する向き合い方がいろいろと考えさせられました。最後のどんでん返しは本当に驚きました。ぜひ多くの人に読んでもらいたい一冊です。

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