図解 変圧器
東京電機大学出版局 | 1981/12/01
みんなの感想
新しい配属先で電力系統の知識が必要になり、話題の実務書ということで手に取りました。変圧器の基礎から最新動向まで幅広く網羅されている点は評価できます。図解が豊富という触れ込みも確かにそうなのですが、正直なところ、新社会人の私には内容が難しすぎました。 第3章の理論の部分では数式が急に複雑になり、図だけでは理解しきれません。もう少し段階的な説明があれば良かったのに、と感じます。また、タイトルに「図解」と銘打つ割には、章によってはテキストメインになってしまっている部分も。実務的な知識を得たかったのですが、専門知識がない状態での入門書としては不親切だと感じました。 電気工学を専門に学んだ人や、ある程度の基礎知識がある実務者向けの本という印象です。予備知識なしで読むなら、もっと初心者向けの入門書から始めるべきだったと反省しています。
仕事柄、電力系統の基礎知識の必要性を感じていたところ、この本に出会いました。正直なところ、変圧器という専門領域は敬遠していたのですが、この一冊で見方が変わりました。 何より優れているのは、複雑な電磁気現象を「図解」で丁寧に説明している点です。理論だけでなく、実務的な結線法から保守点検まで、実際に関わる場面を想定した構成になっており、管理職として現場の技術者と対話する際の理解度が格段に向上しました。 各章が独立しており、必要な部分から読み進められるのも使い勝手が良い。第3章の理論解説は厳密性を保ちながらも読者に配慮した説明で、技術書としての信頼性も高いと感じます。また、最後の章で最近の動向まで触れられているのは、刻々と変わる業界環境への対応として評価できます。 知識の空白を埋めるだけでなく、組織内でより質の高い判断ができる体制づくりに貢献してくれた良書です。同じように基礎から学び直したい管理職層に強くお勧めします。