現代語訳 論語と算盤

現代語訳 論語と算盤

渋沢 栄一, 守屋 淳

出版社:筑摩書房 出版年月日:2010/02/01

筑摩書房 | 2010/02/01

4.00
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みんなの感想

エンジニアとして、経営層の視点や経営哲学に関心があり、この本を手にしました。結論として、非常に参考になる一冊です。 渋沢栄一の「論語と算盤」は、道徳と経済活動の両立についての思想ですが、本書の現代語訳は本当に読みやすい。原文の難しさに躊躇していた私でも、すらすら読み進められました。特に興味深かったのは、利益追求と道徳的行動は対立するものではなく、むしろ相互に支え合うべきという考え方です。 テック業界でも同じことが言えます。短期的な利益だけを追求するのではなく、顧客や社会への責任を大切にする企業ほど、長期的に信頼を獲得し成長しているように見えます。この本はそうした思想的背景を提供してくれます。 若干、歴史的背景の説明がもう少し詳しければ、さらに理解が深まったのではないかという点は残りますが、ビジネス書として、また人生哲学の指針として、このコンパクトな新書版は実用的です。迷ったときに立ち返る価値のある一冊だと思います。