ブレイド&バスタード6 -冒険者達の凱歌ー

ブレイド&バスタード6 -冒険者達の凱歌ー

蝸牛くも, so-bin

出版社:ドリコム 出版年月日:2026/03/10

ドリコム | 2026/03/10

3.00
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みんなの感想

フリーランスの身としては、限られた時間のなかで本を選ぶ目利きが必要だ。本作はシリーズの六巻ということで、世界観や登場人物への理解が既にあるという前提で読む必要がある。その上での感想としては、まさに「可もなく不可もない」の一言に尽きる。 ダンジョンRPGを原作としているためか、ストーリーは相応のテンポの良さを保っており、読みづらさはない。冒険者たちが新たな脅威に立ち向かう構図も王道で、ファンタジー小説としての基本的な面白さは備えている。しかし同時に、設定の深掘りや人物描写の厚みといった、大人が読むに値する仕掛けが今一つ物足りない。 ゲーム媒体とのタイアップによるメディアミックス戦略の産物として見れば、その役割を果たしているのかもしれない。だが、人文書や思想書に親しむ読者としては、もう一段階の思想的深さや問題提起があれば、評価も変わったであろう。シリーズの継続には値するかもしれないが、急いで次巻を手にしようという熱意は湧かない。