日本幻想文学集成(15)

日本幻想文学集成(15)

出版社:国書刊行会 出版年月日:1992/11/01

国書刊行会 | 1992/11/01

4.67
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

国書刊行会の幻想文学集成シリーズは、長年愛用させていただいており、この第15巻も期待を裏切りませんでした。 精選された作品たちが、どれも丁寧に編まれています。昔読んだ懐かしい作品との再会もあれば、初めて出会う才能溢れる筆者の作品もあり、読み進むたびに新しい発見がありました。幻想文学という枠組みながら、どこか現実の奥底に潜む人間の心情や、時代の空気を巧みに捉えた表現が素晴らしい。年を重ねてから読むと、若い頃には気付かなかった味わいが一層引き立つように感じます。 装丁も上質で、手に取る喜びがあります。ボランティアの合間に少しずつ読み進めるのに、この厚さと重さもちょうど良い。各作品の解説も親切で、背景知識がなくても安心して楽しめました。文学好きの方には特にお勧めしたい一冊です。迷われている方がいたら、どうぞ手に取ってみてください。

感想

話題になっていたこのシリーズを、ようやく手にとりました。第15巻ということで、かなり充実した内容だろうと予想していたのですが、期待通り素晴らしい一冊でした。 日本の幻想文学という、どこか懐かしくもありながら新鮮な作品群が集められています。仕事で疲れた夜に、これらの物語に浸る時間は本当に贅沢です。古典から現代ものまで幅広い時代の作品が収録されており、読み始めると時間を忘れてしまいます。 特に印象的だったのは、日本人特有の美意識や世界観が随所に感じられることです。妖怪や怪異といったテーマを通して、私たちの文化的背景が丁寧に表現されているんですね。編集者の選書眼の良さが光ります。 もう少し詳しい解説があると、より一層作品の魅力を引き出せたかなという気がしないでもありませんが、それでも十分に充実した内容です。このシリーズ、これからも追いかけていきたいと思わせる素晴らしいセレクションでした。お仕事の合間の知的な楽しみにぴったりです。

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