夜叉萬同心 虎落笛
出版社:光文社
出版年月日:2026/03/11
光文社 | 2026/03/11
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みんなの感想
医療ミステリーということで期待して手に取りました。現役医師が書いているというのも興味を引きました。 本書は悪魔や謎の怪物といった、一見ありえない現象を医学的に解き明かしていくという設定です。その着眼点は面白いですし、医師ならではの知識が活かされているのは感じられます。ただ、読み進めてみると、話の運び方がどことなく予定調和というか、もう少し突拍子もない展開があってもよかったかなと。 因習に縛られた旧家の設定も昭和の懐かしさを感じさせてくれますが、そこまでドラマティックには描き込まれていない印象です。医療知識と推理というバランスについても、どちらかといえば医療寄りに傾いているため、純粋なミステリーを期待する人には物足りないかもしれません。 悪くはないのですが、もう一押し何かが欲しかった。気軽に読める一冊ではありますが、特に心に残る記憶も残りませんでした。同じシリーズがあるなら、次作で改善されているか見てみたい気もします。