声が出せないので無詠唱魔法でもいいですか!!!(2)

声が出せないので無詠唱魔法でもいいですか!!!(2)

葉月秋水, 桶乃かもく

出版社:スクウェア・エニックス 出版年月日:2026/02/06

スクウェア・エニックス | 2026/02/06

3.00
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みんなの感想

長らく自営業を営んでいると、息抜きにはライトノベルもいいものだと改めて感じた一冊である。 本作は異世界ファンタジーの第2巻。主人公アリアの魔法の才能と活躍を描いた前巻から、さらに世界観を広げ、彼女が秘めた「白の聖痕」という謎に迫っていくプロット構成だ。筆致は比較的丁寧で、web版から加筆されたという点も好感が持てる。キャラクターの立て方も無難であり、特段の違和感なく読み進められた。 ただしここが率直な感想だが、物語としての必然性や深さにやや欠けるところがある。謎解きの部分も予測の範囲内に留まる傾向があり、大きな驚愕や感動を得られなかった。自分のような人文書を常に読む者にとっては、ストーリー展開が幾分か予定調和に感じられてしまう。 もちろんライトノベルのジャンルとしては成立した作品であり、このシリーズのファンであれば十分楽しめるだろう。ただ、思わず心を掴まれるような何かが欠けているというのが正直な評価である。気軽に読む分には悪くないが、積極的な推薦はしがたい、そういった一冊だ。