なん者ひなた丸大ふくろうの術の巻

なん者ひなた丸大ふくろうの術の巻

斉藤洋 / 大沢幸子

出版社:あかね書房 出版年月日:1990/04/01

あかね書房 | 1990/04/01

3.00
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

図書館で見かけて、児童向けというのに少し気になって借りてみました。忍者という題材でありながら、ひらがなが多く使われているので、対象年齢は低めなのかもしれません。 主人公のなん者ひなた丸が、さくら姫の護衛に挑戦するというお話なのですが、正直なところ、話の展開は予想の範囲内というか、新鮮味に欠けるなあという印象を持ちました。敵のにん者犬丸との対決もありますが、緊迫感というより、子どもたちを楽しませるための軽さが前面に出ている感じです。 絵もあるのでしょうが、文章だけで読むと、キャラクターの魅力がもう一つ伝わってこないのが残念です。元気いっぱいと説明されていても、そのエネルギーが私にはあまり響いてきませんでした。 子どもさんがいらっしゃるご家庭なら、一緒に楽しめるかもしれません。ただ、大人が読む分には、可もなく不可もないといったところでしょうか。古い本なので入手も難しいかもしれませんね。

感想

新社会人になってから、子どもの頃に読んでいた児童文学をもう一度手に取ることが増えました。この作品もそんな一冊です。 率直に言うと、懐かしさと物足りなさが同居している印象を受けました。忍者修行中のひなた丸が、様々な敵と戦いながら成長していくという基本的なストーリーは分かりやすく、児童文学としての役割は十分に果たしています。キャラクターも個性的で、読んでいて退屈することはありませんでした。 ただ、大人になった今読むと、物語の深みが物足りなく感じてしまいます。展開が比較的単純で、予測しやすいストーリーラインになっているため、新社会人として疲れた頭で読むには丁度良いのですが、印象に残る場面や考えさせられる場面が少なかったのが残念です。 子ども向けの作品として捉えれば悪くない選択肢ですが、大人の読者を引き込むほどの工夫があれば、より高い評価ができたように思います。懐かしさを求めて手に取るなら良いかもしれません。

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