私たちの世代は
出版社:文藝春秋
出版年月日:2026/02/04
文藝春秋 | 2026/02/04
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みんなの感想
この本は、パンデミックの時代を子どもたちがどう生きたかを静かに丁寧に描いた作品ですね。『そして、バトンは渡された』の著者だということで、期待して手に取りました。 冴と心晴という二人の少女の視点から、マスク世代の子どもたちの不安や葛藤が伝わってきます。環境は異なっていても、大人たちに理解されず、一人で抱え込む子どもたちの気持ちが本当によく書かれている。あの時代、確かにそういう苦しみがあったのだと改めて考えさせられました。 ボランティアをしていて、様々な世代の方々と関わる機会が多いのですが、この世代の子どもたちの話を聞く機会もあります。この本を読むことで、彼らの経験をより深く理解できた気がします。 何より、大人たちが子どもたちを見守ろうとする姿勢が温かく、希望を感じさせてくれました。難しい時代でも、人と人とのつながりの大切さを教えてくれる、すてきな一冊です。慎重に本を選ぶ私ですが、この作品は本当におすすめできます。