マリコは国宝を観た!!

マリコは国宝を観た!!

林 真理子

出版社:文藝春秋 出版年月日:2026/03/11

文藝春秋 | 2026/03/11

3.67
本棚登録:4人

みんなの感想

感想

話題になっていたので手に取ってみましたが、これは面白い!マリコこと日本大学の理事長による、72歳を迎える一年間の日々を綴ったエッセイです。 何が素晴らしいかというと、その活動量の凄まじさもさることながら、社会の出来事に対する向き合い方が本当に誠実なんですよ。SNSの誹砲中傷、メディアの問題、長嶋茂雄さんの訃報…つらいことばかりなのに、ぐずぐず落ち込まずに行動で返す姿勢。大谷翔平の試合観戦、万博での奔走、歌舞伎鑑賞…こうした経験を通じて人生を豊かに過ごす工夫が随所に感じられます。 家事や育児を担いながら読書する身としては、この年代でこんなにキラキラしていられるのかと感心しきりです。もちろん「トイレ問題」なんていう人間らしいリアルな悩みも赤裸々に書かれていて、親近感も湧きます。 社会へのアンテナを張りながら、自分の人生も謳歌する—そういう生き方のお手本を見せてもらった気がします。話題の本を読むなら、これは外せません。

感想

著者の人生観や行動力について描かれた作品ですが、正直なところ、自分の理解度と内容がちょうどいいバランスではないと感じました。 72歳という年代で、なお精力的に活動される様子や、経団連の祝賀会からMLB観戦、万博視察まで、多彩な経験を重ねていく記述は興味深いです。また、SNSの誹謗中傷に心を痛めるなど、現代社会の課題に向き合う姿勢も伝わってきます。 ただ、新社会人の自分としては、著者の視点や価値観が少し遠く感じてしまう部分もありました。エッセイとしての統一感や、読者への問いかけという点で、もう少し親切な構成だと入り込みやすかったのではないかと思います。 決して悪い本ではないのですが、期待値と実際のマッチング具合という点では、慎重に選ぶ自分のタイプには「可もなく不可もない」という評価が素直なところです。もしかしたら、著者や時代背景をより詳しく知っている読者であれば、もっと深く味わえたのかもしれません。

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