GOAT
出版社:小学館
出版年月日:2024/11/27
小学館 | 2024/11/27
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みんなの感想
八十を過ぎてもなお、新しい文芸誌の登場は心躍らせるものだ。『GOAT』という誌名に込められた意気込みが、手に取った瞬間から伝わってくる。 紙を愛するという心意気がいい。この歳になると、スマートフォンではなく活字の風合いを求めるようになる。手触りのある紙に印まされた文字を追う喜びは、もはや実感の領域だ。 特集「愛」は秀逸である。西加奈子や小川哲といった気鋭の作家たちが、それぞれの視点から愛を描いている。国内外の豪華な執筆陣が集結しているだけで、読み応えは十分。小説だけでなく、短歌や詩、哲学対話まで含まれているのは、文芸誌としての本来の姿を示している。 自営業の傍ら読書を愛してきた身としては、話題作をしっかり押さえておきたい。この誌は確実に文芸界の注目を集めるべき作品だ。若い世代だけでなく、我々の世代にも響く内容がたっぷり詰まっている。これからもこうした質の高い文芸誌の出現を願ってやまない。