流星の絆

流星の絆

東野 圭吾

出版社:講談社 出版年月日:2011/04/01

講談社 | 2011/04/01

4.25
本棚登録:4人

みんなの感想

感想

東野圭吾の作品は幾つか読んできましたが、これほど複雑な感情を揺さぶられたのは久しぶりです。幼い頃に両親を失った三兄妹が、14年後に復讐を遂行しようとする緊迫した物語。一見すると犯人探しと復讐劇ですが、その奥底に流れるのは家族の絆、そして人間の根本的な矛盾についての問いかけです。 特に印象的だったのは、結婚詐欺という犯罪行為に身を投じながらも、三人が互いを信頼し愛おしむ関係性が一貫していることです。管理職という仕事柄、人間関係の複雑さには目利きがあるつもりですが、この作品の人物描写の深さには唸らされました。ハヤシライスというシンプルな要素が、物語全体を貫く象徴として機能する構成の巧みさも見事です。 ただし、倫理的な問題を読者に投げかける設定だからこそ、どこか気がかりなまま読み終えた感覚は残ります。完全にはスッキリしない終わり方も、人によっては物足りなく感じるかもしれません。それでもなお、傑作として十分な説得力を持つ一冊です。

感想

東野圭吾の『流星の絆』をようやく読み終わりました。長年積まれていた本を、他のレビューで高評価だったので思い切って手に取ったのですが、期待通りの傑作でした。 14年前に両親を失った三兄妹が、大人になって仇討ちを遂行するという、一見すると重い題材です。しかし物語の進み方がとても巧みで、引き込まれてしまいました。懐かしい味の料理との再会、三人の絆の深さ、そして真犯人を巡る驚きの展開…すべてが綿密に構成されている。 何度も「あっ」と息をのむ瞬間がありました。嘱託の仕事で疲れた日々でしたが、この本のおかげで気分転換ができました。三兄妹の複雑な感情、特に妹の揺らぐ心情が繊細に描かれているのも良かった。 後半の展開は予想外で、ラストまで目が離せません。東野作品史上売上No.1という評判も納得できます。この年になって、こんなに一気読みしてしまうとは思いませんでした。文庫本も手ごろな大きさで、読みやすかったです。

感想

東野圭吾の作品は以前から気になっていたのですが、この『流星の絆』は書店で何度も見かけ、レビューの評判も良かったので思い切って手に取ってみました。 複雑な人間関係と綿密に構成されたストーリーが見事に機能している。両親を失った三兄妹の絆と葛藤、そして復讐という重いテーマを扱いながらも、物語全体には一種の優しさが流れているように感じます。特に、懐かしい味の記憶が物語の転機となる場面は秀逸で、人間の心の奥底にある繋がりを静かに描いている。 キャラクターたちが信じるもの、守りたいものが明確で、その行動に説得力がある。途中何度も予想外の展開に驚かされ、一気読みしてしまいました。54歳になると、親との関係についても考える年代ですが、その視点からもこの作品は深く心に届きます。 ただ、結婚詐欺という犯罪行為を手段とする主人公たちへの感情移入については、読者によって意見が分かれるかもしれません。それでも、人間らしさと物語の完成度の高さは確かです。長編を読み通す体力が必要ですが、その価値は十分にあると思います。

感想

東野圭吾といえば、という作品をようやく読みました。噂通りの傑作です。 幼い頃に両親を失った三兄妹が、14年後に復讐を遂行するという設定だけで既に惹き込まれるのに、ハヤシライスという小さな手がかりから物語が動いていく展開が本当に秀逸。三人の絆の深さ、そして家族を失ったことによる傷が、随所で生々しく伝わってきました。 慎重な性格のため、複雑なプロット展開に最後まで目が離せなくなるか心配でしたが、むしろそれがこの作品の魅力です。犯人は誰なのか、三兄妹の計画は成功するのか、新しく登場する人物たちとの関係性……各章で明かされる真実が、前のページで確信したことを覆していく。その繰り返しがたまりません。 主婦として読んでいると、失った家族への向き合い方、復讐という感情の向き合い方についても考えさせられました。決して軽くない題材を、これほど引き込まれながら読んだのは久しぶり。ページをめくる手が止まりませんでした。

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