青のナースシューズ

青のナースシューズ

藤岡 陽子

出版社:KADOKAWA 出版年月日:2026/02/28

KADOKAWA | 2026/02/28

4.33
本棚登録:4人

みんなの感想

感想

看護師ものの小説ってあんまり読まないけど、これは一気読みしちゃった。男性看護師志望の主人公が、女性ばかりの環境で葛藤しながら成長していく話なんだけど、すごくリアルで共感できる部分が多かった。 自分も高専で少数派なので、「自分は本当に必要とされてるのか」って不安になる気持ちはわかるんだ。成道がそういう悩みを抱えながらも、患者さんとの関わりを通じて変わっていく過程が本当に良い。押し付けがましくない自然な成長が好きだな。 各章のタイトルも意味深くて、読み進めるごとに「あ、このことか」って繋がっていく感覚が気持ちいい。特に後半は感動系の話もあって、泣きそうになった。看護という職業へのリスペクトが伝わってくるし、母と弟との関係性も良く描かれてる。 ライトノベルとは違う落ち着いた雰囲気だけど、登場人物たちが魅力的でページをめくる手が止まらなかった。医療系の職業に興味がある人とか、人間ドラマが好きな人には本当におすすめしたい一冊。

感想

看護師という職業を目指す男性主人公の葛藤を描いた作品。少数派の立場で揺らぎながらも、患者との関わりを通じて成長していく様子が描かれています。 正直なところ、期待値と実際の読み心地にちょっとズレがありました。テーマ自体は興味深いし、男性看護師という視点も新鮮。各章のタイトルもなんだか詩的で素敵だなって思ったんです。ただ、読み進めていくと展開が若干予測可能というか、キャラクターの深掘りがもう少し欲しかった気がします。 それでも悪くはありません。成道が家族の事情の中で看護師を目指すという背景設定は説得力があるし、女性中心の業界での違和感や不安といった感情描写は、読んでいて頷ける部分が多かった。特にある患者との関係性を通じて、自分の存在意義を見つけていくプロセスには、ジンときました。 気軽に読める小説として、そこそこ楽しめる一冊だと思います。ただ、心を揺さぶられるほどの感動があるかと言えば、そこまでではない。大学院の息抜きに読むにはちょうどいいレベルです。

感想

看護師志望の男性主人公が、女性中心の業界で直面する葛藤と成長を描いた作品です。家族のために自分の道を選んだ成道の姿勢に、思わず引き込まれました。 エンジニアとして、異業種で少数派の立場を想像することはありますが、この作品はそうした疎外感や自己肯定感の揺らぎを丁寧に描いています。講義や実習でのトラブルが単なる障害ではなく、主人公が何度も自分の存在意義を問い直す過程として機能しているのが秀逸です。 各章が短編のようにまとまっていながら、全体として一つの大きな物語へ向かう構成も心地よい。特に患者との関わりを通じて、少しずつ視点が変わっていく様子は、読み手の心にも静かに作用します。 慎重に本を選ぶ方なら、まずレビューを読んでから手に取ると思いますが、期待値を上回る良作です。同じように何かを模索している人、あるいは周囲に馴染めないと感じている人にも届く温かみがあります。

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