君のクイズ

君のクイズ

小川哲

出版社:朝日新聞出版 出版年月日:2022/10/07

朝日新聞出版 | 2022/10/07

4.50
本棚登録:2人

みんなの感想

感想

伊坂幸太郎さんの推薦コメントを見かけて、思わず手に取ってしまいました。正直なところ、ここ数年は新しい作家さんの作品に踏み出すことを少し躊躇していたのですが、これは大正解でしたね。 『君のクイズ』は、最初は謎解きという興味で読み始めたのですが、途中から引き込まれる力が本当に凄い。著者の小川哲さんの構成力と筆致が見事で、一度開いたら最後まで止められませんでした。私のような年代の読み手にとって、人物たちの葛藤や成長の描き方が染み入るようで、単なるミステリーではない深さを感じます。 何よりも驚いたのは、ページを進めるたびに予想を裏切られ続けることです。年を重ねると、物語の展開がある程度読めてしまうことが多いのですが、この作品はそういった先入観をことごとく壊してくれます。読み終わった後の充足感は格別です。 パート勤務の合間の時間を使って読みましたが、こんなに没頭できる一冊に出会えたのは本当に久しぶり。慎重に本選びをしてきた私が自信を持ってお薦めできる傑作です。

感想

伊坂幸太郎や佐久間宣行の推薦コメントを見かけて、正直なところ「そこまで?」と半信半疑で手に取りました。自分は比較的冷静に本を選ぶ方なので、いわゆる「面白い!」という評判だけでは判断しないんです。 ですが、この本は本当に凄かった。一気読みさせられるタイプの小説ですね。クイズという一見シンプルな枠組みの中に、ミステリーとしての仕掛け、人間ドラマの奥行き、そして予想外の感動まで詰め込まれている。エンジニア的な視点で言うと、その構成の緻密さには思わず唸りました。 ただ一つ、完璧かというと若干の引っかかりもあります。終盤の展開が若干駆け足に感じる部分があって、もう少し丁寧に描かれていたら満点だったかなと。とはいえ、ここ数年で一番興奮して読んだ小説であることは確かです。 小説の新しい可能性を示す作品として、自信を持って勧められます。

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